
GIGAスクール時代の音楽の授業を充実させる
Music Class

カトカトーンで音楽をつくろう
2024年に正式リリースの教育芸術社のカトカトーン。これは音楽科教育に革命を起こしたと言っても過言ではありません。その特徴は大きく3点です。
- 無料で使えるアプリケーション
- ブラウザで動き、ユーザー登録なし
- 教科書も作っている教育芸術社!日本の教育とマッチしています

カトカトーンは音楽の授業の革命児
かつて、これほどワクワクするようなプロジェクトがあったでしょうか? しかも、すべての機能を無料で使えるなんて、まさに素晴らしい時代です。
その魅力をより深く知っていただくために、図を用意しました。ご覧のとおり、カトカトーンはデザインやUIが工夫されており、子どもたちが音楽を楽しむうえで極上の体験ができるように作られています。
まずは、実際に触ってみることから始めましょう!

社会背景
2007年にiPhoneが発売されて以来、スマートフォンは爆発的に世界へ普及しました。今では誰もがアプリを使って、簡単に音楽を聴いたり創作したりできる時代です。
特に、DTM(デスクトップミュージック:パソコンを使用して音楽を作成・編集する作業の総称)の普及は目覚ましく、音楽教育においてもiPadを導入する自治体ではGarageBandを活用した授業実践が行われてきました。しかし、BandLab for EducationなどApple製品以外でも使えるアプリはあるものの、機能と導入の手間が見合わず、日本ではあまり活用されていないのが現状です。
また、Flat for Educationのような楽譜制作アプリは、どちらかというと記譜に重点が置かれており、「音符は読めないが気軽に音楽を作りたい」というニーズを十分に満たしているとは言えません。
近年では、日本ではYOASOBI、海外ではビリー・アイリッシュのように、自宅のパソコンから世界的なアーティストへと羽ばたく例も増えています。こうした成功の背景には、本人の才能に加え、SNSやDTMなどのテクノロジーの力があるでしょう。
授業でカトカトーンを活用すると、自発的に創作を進める子どもが一定数現れます。中には、授業外で「先生、こんなの作ったよ!」と作品を見せてくれることもあります。その作品を見ると、驚くほどの時間と情熱を注いで作られたことが伝わってくるはずです。
<授業外でのカトカトーンの制作例>
GIGAスクールがもたらす創作の世界
一人一台の端末は、音楽の授業、特に創作や音楽づくりの活動において真価を発揮します。これは、記譜や演奏能力の制約にとらわれることなく、自由に音楽活動ができるためです。
この記事ではいくつかのアプリケーションを紹介しましたが、その中でもカトカトーンは、音楽の授業において特に優れたツールです。ICTを授業に取り入れたいと考えている先生方は、まずカトカトーンにチャレンジしてみるのがよいでしょう。
次のページでは、「かえるの合唱」を題材に、簡単に始められる作曲の世界を解説します。
